【四大奇書・四大名著 3】 『西遊記』 1592年刊行


海に浮かぶ花果山のいただき、卵形の大きな石が爆発し、猿がとびだした。この石猿、生まれてまもないというのに、美しい金色の毛につつまれ、その図体は人の背丈ほどもある。またたくまに、花果山の猿たちの王となるや、みずからを美猴王と名のり、不老不死の術を得るために、仙人の元で修行、孫悟空という名をもらい、三十六の棒術と七十二の変化の術などを習得する。地下におりては、東海竜王の宝、如意棒を手に入れ、閻魔王と対決。天界にあがっては、斉天大聖と名のり、傍若無人なふるまい。弼馬温という役職がとるにたりない職とわかるや、こんどは大あばれ。(Amazon)

「四大奇書」とは、中国で元代から明代にかけ、俗語体で書かれた四つの優れた長編小説のこと。「奇書」とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味。明末の文学家 馮夢竜(ふう むりゅう・1574-1646)によって定められた。中国では清王朝中期になってから『金瓶梅』の代わりに『紅楼夢』を加えたものを「四大名著」と呼ぶようになり、「四大奇書」よりこちらの方が一般的なようである。